おばあちゃまの3回忌
義母がなくなってから2年がたったので親族が集まった。
今更何を言うでもないのだが、義母の事をしきりと思い出す。謂わば私達は世間で言う「嫁・姑」の関係である。結婚の条件は、長男だが両親の面倒は見なくて良い、その代わりそれをたった一人の妹が受けるので、親の財産は一切期待しないで欲しい、というもの。こんなに良い条件はない、とのお仲人さんのクチグルマに乗って結婚。時は流れ、人の常、当然義父母は年を取り、義父は癌で亡くなり、母が1人残った。長男なのだから自分の母親の面倒を見るのは、当然のことだと。アレアレあのお仲人さんの約束は?どこへ?そんな事言ってる間もなく、義母の住む家はアッという間に壊され2X4の
新しい家が建った。義母との同居がyesもnoもなく始まった。約束されていた当のお世話予定者の彼女は、そ知らぬ振り。まあ世の中ってこんなもの。お仲人さんってこんなもの。しかし案ずるより産むが安しで、嫁のワタシと義母は、何やらウマが合う。2人とも根本的にどこか抜けてるところがあり、それが共通点となったのか生活が始まると何とも楽しい日々となった。近所の人々は我々がホントの親子と思っている。一つにはワタシが仕事持ちで外に出ているから実際顔をあわす時間は少なかったのかも。今思うともっともっと一緒の時間を作ってあちこち連れていってあげたり、楽しい事を計画してあげたりすれば良かった。仕事なんか辞めてもっともっと一緒にいてあげたらよかったのに、後悔先に立たず。庭の満開になった紅梅を見ながらしきりと亡くなった「おばあちゃま」の事を考えていた。お供えのお花は、「おばあちゃま」が好きだった水仙にしようとお花屋さんに行たが水仙はなくて、白いヒヤシンスにした。ご仏壇は優しいヒヤシンスの香りで一杯、奥に彼女の笑顔が見え隠れしていた。教科書みたいな「嫁・姑」関係だったけれど、これはホントのお話しです。
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